「生き残った者として話す」茉莉子・瑠衣姉妹「父」の叫び…尼崎事件への思い:イザ!

2014.3.29 20:45

「生き残った者として話す」茉莉子・瑠衣姉妹「父」の叫び…尼崎事件への思い

 「法律上では不起訴になっても、犠牲者は犠牲者。罪は罪だ。みんな理不尽な殺され方をして、怒りや悔しさは収まらない」。男性は強い口調で話した。

 当時の警察の対応についても、不信感は消えない。兵庫県警は25年4月、美代子元被告らによる暴行や監禁で離散に追い込まれた男性の一家ら3家族について、被害親族や友人らから尼崎東署など5署に計10件14回の相談・通報があったが、このうち6件10回で適切な対応をとらず、事件を把握する機会を逸していたとの検証結果を公表した。

 この中には、男性や茉莉子さんの友人らが訴えた6件10回の相談・通報も含まれるが、県警は家族内でのトラブルを理由に取り合わなかった。「きちんと対応してくれたら助かったかもしれない」。男性は悔しさをにじませる。

 ■被害者に終わりはない

 もちろん、「ここまで事件を明らかにしてもらい、刑事さんたちにはお世話になった」と感謝の気持ちもある。だからこそ「この事件を教訓に、警察には市民の助けを求める声をきちんと拾い上げてほしい」と願う。

 男性はこうも言う。「世間にとって事件は過去になるが、被害者には終わりがない。マスコミも、事件が起こったときにだけ報道するのでなく、同じような事件が起きないよう、よりよい社会をつくるための取材をしてほしい」。報道する側にとって重い言葉だ。

関連ニュース