【衝撃事件の核心】「絶対に捕まらない」と豪語の振り込め詐欺リーダー逮捕 グループの実態が判明

■リーダーを「Yさん」と匿名で呼ぶメンバー 「アンタッチャブルな存在で…」

 捜査関係者によると、グループも以前は現金を銀行口座に振り込ませ、現金引き出し役の「出し子」に回収させており、警視庁組織犯罪対策総務課は出し子の逮捕をきっかけに、大規模な架け子グループの存在を突き止めていった。

 昨年2月に架け子ら計30人を詐欺容疑などで一斉に逮捕。その後、新中野アジトのトップだった佐藤雅継被告(36)、本体でだましの手口を教える指南役の神田憲和被告(25)を相次いで逮捕した。

 さらに、彼らの供述などから山田容疑者の関与が浮上し、1月23日に組織的詐欺容疑などで逮捕した。同課によると、「自分には関係ないことだ」と容疑を否認している。

 グループは山田容疑者を頂点に、約50人のメンバーで構成。本体の下に情報を集約するセンターがあり、さらに、「新中野」など少なくとも5カ所の架け子グループのアジトがぶら下がるピラミッド構造になっていたことが分かった。

 山田容疑者は活動を休止していた暴走族を復活させ、14~16年に約10人を従えて活動していた。その後、少なくとも23年5月には振り込め詐欺を始めていたとみられる。捜査関係者は「山田容疑者と周りの不良仲間が集まって詐欺グループを作ったのだろう」と話す。

 一部のメンバーは山田容疑者を「Yさん」と呼んでおり、逮捕された男の一人は「山田さんはアンタッチャブルな存在で、周囲はあえて匿名で呼んでいた」と話しているという。

 そもそも、メンバーの大半は山田容疑者の存在自体を知らされていなかった。幹部に電話で指示を出すだけで、アジトに姿を見せることもなかった。山田容疑者は周囲に「末端のメンバーが捕まっても、俺は絶対に捕まらない」と豪語していたようだ。

 「メンバーが万が一逮捕された場合に備え、メンバーそれぞれが『全容は知らない』といえるような環境を作り上げていたのではないか」。捜査幹部はこう指摘する。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ