駒井蓮、初単独主演映画は「コロナ禍だからこそ見てほしい作品」

 慶大文学部2年の女優でモデル、駒井蓮(20)がこのほど東京都内でサンケイスポーツの取材に応じ、6月25日公開の主演映画「いとみち」(横浜聡子監督)について熱い思いを語った。

 今回が映画単独初主演。「最初はドキドキでしたが、結果的に、共演者やスタッフの皆さんに支えていただきました」と笑顔で感謝した。自らを「すぐ不安や悩みが顔に出るタイプなんですが、横浜監督から逆に『蓮ちゃんはいい意味で表情が不安定。多彩な表情を生かせばいい』と励まされました」と振り返り、目や口のちょっとした動きで演技ができるようになったという。

 原作は作家、越谷オサム氏の同名青春小説。引っ込み思案で幼い頃に母親を失った青森県弘前市の高校1年、相馬(そうま)いとが、青森のメイドカフェで始めたアルバイトをきっかけに成長する姿を描く。せりふはすべて津軽弁で、津軽地方・平川市出身の駒井にピタリとハマった。駒井自身「じょっぱり(意地っ張り)なヒロインの性格は私とそっくりです」と共感を覚えたようだ。

 「いとみち」とは、三味線を弾く人の指に弦との摩擦でできたくぼみを指す言葉。作品は昨年9月中旬から全編、青森ロケで撮影された。駒井がメイド衣装で「おがえんなさいませ、ごすずんさま…」とおどおどしながら客に頭を下げるシーンなど、初々しい姿に「もえ~」となる観客が続出しそう。劇中で披露する津軽三味線は、約9カ月間、プロの小山(おやま)流奏者の元で特訓したという。

 「ギターは少し弾きますが、まったく違う楽器なので、きれいな音を出すまでに2カ月ほどかかりました。『津軽あいや節』という曲ですが、ほぼすべて耳で覚えなければならないので大変でした」という言葉に実感がこもった。物語は、この津軽三味線で仲間や常連客と閉店危機のメイドカフェの危機を救う展開に。好きで得意なものを続けることが、やがては人助けにつながることを示唆する内容でもある。

 「新型コロナは人と人の接触を分断しますが、だからこそ人と人のつながりが一番の助けになる。そのことを(脚本も担当した)横浜監督が随所にちりばめていると思います。コロナ禍だからこそ、見てほしい」としみじみ。そんな娘を見守る民俗学者の父親役は豊川悦司(59)。駒井は豊川について「『これは違う』『こうした方がいい』と周囲に明確に指摘する方。すごい人だなと思いました」と大先輩の姿勢に感銘を受けたという。

 撮影現場には自らの故郷とあって、地元で小学校の教師をしている両親も陣中見舞いに来たという。「でも、役に没頭したいし、両親もあまり邪魔はしたくなかったみたいで、話をしたのは少しだけ…。両親は横浜監督にリンゴジュースを差し入れして、『娘をよろしく』とお願いしてくれたみたいですけど」と打ち明けた。

 東京暮らしの私生活は5年目。ちなみに、東京五輪の競泳男子200メートル平泳ぎで金メダルの期待がかかる佐藤翔馬(20)も、同じ慶大の商学部3年に通う。駒井は「同じ大学の学生で、五輪に出場するなんてすごい。若い世代の励みになるし、体に気をつけて活躍してほしい」と笑顔でエールを送った。

 なお、「いとみち」は青森県で6月18日に先行公開される。 

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