手塚治虫文化賞大賞に山下和美さん「ランド」 「鬼滅の刃」は特別賞

 第25回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)のマンガ大賞が28日発表され、山下和美さんの「ランド」(講談社)に決まった。賞金200万円。漫画文化の発展に寄与した個人や団体に贈られる「特別賞」には、社会現象を巻き起こした吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの「鬼滅(きめつ)の刃」(集英社)が選ばれた。

 「ランド」は全11巻のSFファンタジー。四方を山に閉ざされた村に住む少女が、禁忌を破り「山の向こう」を見てしまうことから物語が動き出す。現代社会が持つ多様なテーマを抱えつつ、高らかな人間賛歌を描き出した点などが評価された。山下さんは昭和55年にデビュー。これまでに「天才 柳沢教授の生活」「不思議な少年」などを手掛けた。

 斬新な表現や画期的なテーマを評価する「新生賞」は、「葬送のフリーレン」(小学館)の山田鐘人さん(原作)とアベツカサさん(作画)。ファンタジー世界を「冒険の終わり」から描くという、独自の視点が評価された。

 また、「短編賞」には「消えたママ友」(KADOKAWA)や「妻が口をきいてくれません」(集英社)を手掛けた野原広子さんが選ばれた。大賞以外の各賞は賞金100万円。

 贈呈式は6月3日、東京都中央区の朝日新聞東京本社で開催予定。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模を縮小して行う見込み。(本間英士)

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