朝ドラおちょやん、“千さん”らしい引き際にネット号泣「大嫌いだったけど…」「天海呼びデコピン胸熱」

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」の第95話が16日、放送され、喜劇役者、須賀廼家千之助(星田英利)の“退場劇”が描かれた。これまでも劇中で主役級の存在感を見せ、視聴者から賛否を集めた“千さん”。その引き際に朝からネットも号泣した。

 喜劇俳優で劇作家でもある2代目渋谷天外さんの妻で、松竹新喜劇の女優だった浪花千栄子さんの半生をモデルに、大正から戦後の激動の時代に女優の道をいちずに歩んだ女性の姿をフィクションとして描く「おちょやん」。主人公の天海千代を女優の杉咲花が演じる。

 千之助は“喜劇界のアドリブ王”と呼ばれ、千代たちが所属する「鶴亀新喜劇」の座長、天海一平(成田凌)の父、天海天海(茂山宗彦)の時代から演劇界で大活躍してきた大物。「日本でいちばんおもろいのは自分」という自負があり、本番でアドリブを繰り出し、とっぴな行動で周囲を振り回す破天荒な男だが、誰よりも芝居を愛し、喜劇役者として観客を笑わせることを第一に考えている。トラブルメーカー的な立ち振る舞いも多いが、千代と一平にとっては芝居の師匠でもある。

 この日の放送は第19週「その名も、鶴亀新喜劇や」の最終日。鶴亀新喜劇が始動し、新しい座員が加わるなか、本格的な稽古が始まったが、その初日で千之助がセリフにつまり、芝居を続けられなくなるということがあった。セリフが飛んでしまっても、これまでの千之助ならアドリブで乗り切るのだが、それもせず、千之助は稽古場から立ち去ってしまい、その日を境に姿を見せなくなってしまった。千之助の頭に、憧れ続けた須賀廼家万太郎(板尾創路)の言葉がよぎった。「セリフなんか忘れてええのや。せやけどな、セリフは忘れる、即興も出えへん…そないなったら役者や終わりや」

 後日、新しい座員の出番を増やすため、千之助が書いた台本に一平が手を加え、その修正版を千之助に渡した。いつもの千之助なら激怒する案件だが、千之助はそれを素直に受け入れ、そして、主役を自分ではなく、千代にやれと命令した。それ以来、千之助は再び稽古場に顔を出さなくなってしまう。

 一方の千代はこの抜擢(ばってき)に戸惑い、芝居を見失いそうになるが、懸命に自分なりに役と向き合う。そして迎えた鶴亀新喜劇の旗揚げ公演初日。一平と千代は息の合った芝居を見せ、観客を魅了。舞台は大成功を収めた。

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