NHKおちょやん 「人形の家」伏線回収に朝ドラファン唸る「この作品のテーマ」「決意表明」

 NHK連続テレビ小説「おちょやん」の第89話が8日、放送され、ツイッターのトレンドに「人形の家」が入った。戦争が終わったこの日、主人公の天海千代(杉咲花)が、女優としての自分の原点になっている芝居「人形の家」のセリフを大声でひとり叫ぶ場面が描かれ、このシーンに多くの視聴者が「鳥肌が立った」「こんな風に回収されるかの」と唸った。

 喜劇俳優で劇作家でもある2代目渋谷天外さんの妻で、松竹新喜劇の女優だった浪花千栄子さんの半生をモデルに、大正から戦後の激動の時代に女優の道をいちずに歩んだ女性の姿をフィクションとして描く「おちょやん」。物語は第18週「うちの原点だす」(86~90話)が放送中で、この日、日本が米国との戦いに敗れ、終戦を迎えた。荒んだ生活を送り、心身ともに限界を迎えていた千代は、晴れ渡った空を見上げ、子供のころ、憧れの女優、高城百合子(井川遥)が演じていた「人形の家」のセリフを誰にはばかることなく、泣きながらしゃべり始めた。

 「私はただ、しようと思うことは、ぜひしなくちゃならないと思っているばかりです。私はただ、しようと思うことは、ぜひしなくちゃならないと思っているばかりです!言語道断だ!そんなふうにしてお前の義務を捨てることができるのか?私には神聖な義務がほかにあります!どんな義務というのだ!?私自身に対する義務ですよ!何より第一にお前は妻であり母である!何よりも第一に私は人間です!ちょうどあなたと同じ人間です!少なくともこれからそうなろうとしているところです!お前の言うことは子供のようだ。お前は自分の住んでいる社会を理解しない。ええ分かっていません!これから一生懸命分かろうと思います!社会と、私と、どちらが正しいのか決めなくてはなりませんから!」

 このセリフは、まさに「女優・天海千代」の心境を言い表しているもので、それが今週のサブタイトルにもつながっている。ちなみに千代がこの「人形の家」に初めて触れたのは第8話(2020年12月9日放送)。芝居茶屋「岡安」で駆け出しの女中として働いていた千代が、偶然目撃した舞台で、百合子がこの芝居を演じていた。その姿に釘付けになった千代は、その台本を入手。学校へ通えず、文字が読めなかった千代は、そこから仕事の合間に少しずつ勉強をするようになり、女優としての小さな一歩を踏み出した。

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