ナレーション31年、キートン山田さん「ちびまる子ちゃん」最後の出演 「さくらさんに一言ありがとうと言いたかった」

 フジテレビ系の人気アニメ「ちびまる子ちゃん」(毎週日曜午後6時~)で、1990年のスタート当初からナレーションを務めてきた声優のキートン山田さん(75)が、28日の放送で番組を卒業する。小気味よいツッコミで、長い間、番組を盛り上げてきたキートンさん。最後の放送は、春にふさわしい桜にまつわるにぎやかな内容になっているが、キートンさんを送り出すちょっとしたサプライズもラストに用意されているという。

 放送開始から31年間、キートンさんがナレーションを務めた回数は1445回にものぼる。最後の収録を終えたキートンさんが、番組へコメントを寄せた。

 --最後のお話は、いつものナレーションとはちょっと違った登場でした。工夫した点は?

 「もともとナレーションよりせりふが好きなんですが、ナレーション以外のせりふだったので、たった2言でしたが、難しかったです。でもナレーションでは出せない感情が出せて、役者に戻ったようでうれしかったです」 

 --一番の思い出といえば?

 「(原作者の)さくら(ももこ)さんが亡くなったことだね。実はさくらさんが亡くなった時には、ぼくは心の中で、“75歳になったら『ちびまる子ちゃん』を卒業させてもらう”って決めていたんですが、まださくらさんに言える段階ではなくて。できれば今日、この時にさくらさんに言いたかったな。それが一番残念なことかな。実はさくらさんのお別れ会で、さくらさんの生い立ちをナレーションで語ったんです。TARAKOさんと2人で。でも感謝するにはすでに遅く、一言ありがとうと言いたかった」

 --ナレーション以外で演じてみたかったキャラクターは?

 「ほとんど小学生の役だから、ないですが、変なおじさんとかやりたいよね、そういうの好きだから。ナレーションって声とか抑揚とか幅が狭くて、自分の間を作りづらい。尺にぴたっと入れなければいけないし、自分を捨てないとできないし、“思い”とかをいれづらいので苦手意識がずっとありました。だから、なんとかしようという思いで満足できなかったことが長く続けられた秘訣かな」

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