タイアップとは無縁だったが…楽曲もキャラも強すぎたインパクト とにかくコンセプト重視だったプロモーション

【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】

 来生姉弟(来生えつこ、たかお)を起用した『スローモーション』『セカンド・ラブ』『トワイライト-夕暮れ便り-』の“バラード3部作”、そして作詞家として駆け出しだった売野雅勇を抜擢(ばってき)しての『少女A』『1/2の神話』で、一躍スターダムにのし上がった中森明菜だが、デビュー以来、テレビドラマの主題歌やCMといったタイアップとはまったく無縁だった。

 当時を知る音楽関係者は、とかく比較された松田聖子を例に出し、「聖子の場合、デビュー曲『裸足の季節』は化粧品メーカー、資生堂の洗顔クリーム『エクボ』のイメージソングでしたが、彼女にエクボがなかったため、CMには起用されなかったといいます。しかし当時、所属事務所だったサンミュージックの相澤秀禎社長(当時)が懇願して曲は使用することが決まったそうです。ただ画面に聖子の名前が出なかったため視聴者からは『歌っているのは誰?』と問い合わせが殺到、いわばCMとの相乗効果で聖子は注目されるようになったのです。このCM曲は、その後も『風は秋色』や『夏の扉』に引き継がれました」と話す。

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