【シネマプレビュー】「パリの調香師 しあわせの香りを探して」ほか3本

 公開中~公開間近の作品から、文化部映画担当の編集委員がピックアップした「シネマプレビュー」をお届けします。

■「パリの調香師 しあわせの香りを探して」

 パリを舞台に、かつてディオールなど世界中のトップメゾンから依頼が殺到していた天才女性調香師(ちょうこうし)の再起を描いた。お抱え運転手の男性との相棒関係もコミカルに描き、フランスでは興行成績1位にも輝いた。

 主人公のアンヌは仕事のプレッシャーと忙しさから突如、嗅覚障害になり地位も名声も失う。嗅覚は戻ったものの気難しい性格で人との関わりも持たずに暮らしていた。一方、運転手のギヨームは会話のセンスが抜群で匂いを嗅ぎ分ける才能もあった。正反対の2人は最初は衝突するが、やがて協力し合うようになり…。

 軽妙洒脱なやりとりで、大人の人間関係を描いているのが、いかにもフランス映画らしい。そしてふくいくとした香りが画面からも漂ってきそうだ。

 ディオール、エルメスの専属調香師らの協力によって映画化が実現。主演は数多くの映画賞を受賞しているフランスを代表する実力派女優、エマニュエル・ドゥヴォス。監督・脚本はジャーナリストから転身したグレゴリー・マーニュ。

 15日から東京・Bunkamuraル・シネマ、大阪・シネ・リーブル梅田などで全国順次公開。1時間41分。(啓)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ