「鬼滅の刃」書籍ランキング独占 ツイート数・紅白や映画…節目で急増

 吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さん作の人気漫画「鬼滅(きめつ)の刃」のコミックス最終23巻が4日、発売された。これまでに刊行されているコミックスは今年のベストセラーランキングの上位を独占した。4年前に刊行された1巻の売り上げも好調で、記録的ヒットになっている10月公開の映画の力もあって、新たなファンの出現がうかがえる。(渡部圭介)

 情報会社「オリコン」が11月30日付で発表した今年の本のベストセラーランキング(昨年11月18日~今年11月22日、売り上げ部数は推定)で、「鬼滅-」の既刊コミックス計22巻は、コミックランキングの1~22位を総なめにした。26位と27位にはポストカードなどが付いた20巻と21巻の特装版が入った。

 売り上げ部数は1位の18巻が約439万部、2位の19巻が約424万部。前年の同ランキングの1、2位だった「ONE PIECE」の91、93巻より、それぞれ200万部ほど多く、圧倒的な人気を見せつけた。

 「ONE PIECE」や「進撃の巨人」など毎年のランキングの常連作は、集計期間中に刊行されたコミックスが上位に入る傾向がある。一方で、「鬼滅-」は平成28年に発売された1巻が約370万部を売り上げ、3位に。この1年で原作を最初から読み始めた読者が相当数いることを物語る。

 この1年で見ると、潮目は昨年12月と今年10月とみられる。産経新聞が昨年11月~今年11月にツイッターに投稿された「読了」などの言葉を含むツイートを日ごとに集計したところ、「鬼滅」を含むツイートは、昨年12月と今年10月はいずれも前月より増加傾向を見せた。

 テレビアニメの放送が終了し、人気が拡大した流れが続いていた昨年12月は18巻が発売されたほか、LiSAさんがアニメ主題歌を紅白歌合戦で披露するなど、話題が豊富だった。今年10月は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開があり、それに合わせ、コラボ商品の販売も相次いだ。

 ツイートの文章を解析すると、映画公開後はコミックス7~8巻を描いた映画で活躍し、主人公らを心身で支える「煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)」が頻出。ツイッター上の話題が物語前半に回帰したのは新規ファンの開拓が読み取れる。

 影響はコミックス以外の書籍にも及ぶ。番外編にあたる矢島綾さん著の小説版も売り上げが好調で、昨年2月発売の「しあわせの花」と10月発売の「片羽の蝶」は90万部以上を売り上げる大ヒット。オリコンランキングの総合部門に当たる「BOOKランキング」で1、2位を飾り、今年7月発売の「風の道しるべ」も約60万部で5位だった。

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