“歌姫”昆夏美がセリフ劇挑む 人類200万年の歴史描く「人類史」

 人類200万年の歴史を2時間で駆け抜ける「人類史」(作・演出、谷賢一)が23日から、横浜市のKAAT神奈川芸術劇場で上演される。ミュージカル界の歌姫として抜群の歌唱力を誇る昆夏美(こん・なつみ)(29)が、ストレートプレイに挑戦。「人類が進化してきたように、自分も表現の幅を広げたい。どうやって壮大な歴史を描いていくのか見てほしい」と意気込む。

 物語は類人猿の時代から始まる。言葉が生まれ、国家が成立し、宗教が生まれ、科学が勃興…。その歴史の流れに飲み込まれながら、自身が演じる女と東出昌大(ひがしで・まさひろ)(32)が演じる男は何度も巡り合う。

 冒頭は、言葉はなく身体表現で人類の祖先を表現し、4足歩行で登場する。「スケールが大きい。類人猿なんて見たことがないので、参考資料から想像し、思うような表現ができたらいいね、と話しています」

 稽古場では、振り付けのエラ・ホチルドがイスラエルからリモートで指導。身体表現ではダンサーのメンバーを頼り、言語表現では共演者の東出や山路和弘(やまじ・かずひろ)(66)を頼り、歌唱では頼られ、と技術を持ち寄って助け合っているという。

 これまで「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」など豪華なミュージカルでヒロインを演じてきた。「私を『歌ありき』で応援してくださっている方は多い」。自身のSNSで今作の出演を発信した際、ミュージカル出演に比べると反響が控えめだった。「ミュージカルだったら、間違いなく『いつもの歌う私』を見られた、と考えられているのかも」

 だが今、「昆=歌」からの進化を望む。「役者としてステップアップを果たしたい。ここがターニングポイント。そして私を通してさまざまな演劇に触れる方が増えたら、本当にうれしいですね」

 11月3日まで。チケットかながわ、0570・015・415。(三宅令)

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