三浦春馬さんラスト主演映画、12・11公開決定 三浦翔平「天国で観てくれることを願います」

 7月18日に死去した俳優、三浦春馬さん(享年30)の最後の主演映画「天外者(てんがらもん)」(田中光敏監督)が12月11日に公開されることが23日、分かった。薩摩藩士で実業家、五代友厚らが激動の時代を切り開いていく青春群像劇で、主要キャストとビジュアルも解禁。共演の三浦翔平(32)は「天国で五代さんと一緒に観てくれることを願います」と旅立った親友に呼びかけた。

 春馬さんが全身全霊で挑んだ作品が、ついに公開される。

 「天外者」は、2015年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」で俳優、ディーン・フジオカ(40)が演じたことでも知られる薩摩藩士で実業家、五代友厚が主人公。幕末を舞台に春馬さん扮する五代や翔平演じる坂本龍馬らが新たな時代を切り開く姿を描く。

 龍馬と同じ土佐藩出身で三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎を歌手、西川貴教(50)、五代の妻・豊子を女優、蓮佛美沙子(29)が担当。撮影は昨年10、11月に京都・松竹撮影所で行われた。

 だが、コロナ禍の影響で公開日がなかなか決まらない矢先、春馬さんが帰らぬ人に。製作スタッフは春馬さんが魂を込めた作品を世に送り出すべく尽力。感染拡大が落ち着き、規制が緩和されてきたこともあいまって先月に公開にこぎつけた。

 春馬さんが田中光敏監督(61)から同作のオファーを受けたのは、2年前。快諾した春馬さんは歴史や五代について猛勉強していたという。

 撮影前に一緒に役作りに励んだ翔平は「春馬と何度も読み合わせをして、関係性を築き上げ、自分なりの新しい豪快な龍馬を思いっきり演じることができました」と胸を張った。

 撮影では春馬さんを中心にキャスト陣が一丸となって役に魂を吹き込んだ。西川は「春馬、翔平、森永(悠希)くんをはじめキャスト全員で作品を生き抜いた時間はかけがえのない瞬間でした」としみじみ。蓮佛は「彼の強さや真っすぐすぎるほどの瞳を妻豊子として受け止め、心を交わしました。作品の中にいる春馬君は五代友厚そのもの」とたたえた。

 田中監督は「春馬君、参加してくれてありがとう」と感謝。「ただただ残念なのは春馬君に出来上がった作品を見てもらえなかったことです」と悔やんだ。天外者(鹿児島弁ですごい才能の持ち主)と呼ばれた五代のように、芸能界で一時代を築いた若手演技派の新たな姿に注目が集まる。

★豪華共演陣

 共演者も若手からベテランまで豪華だ。初代内閣総理大臣・伊藤博文役に森永悠希(24)、五代の繊細さや優しさを引き出す遊女・はる役に森川葵(25)、五代の両親役を生瀬勝久(59)と筒井真理子(59)が演じる。森川は「一緒に撮影した時間がよみがえります。はるの言葉が五代様の胸に残り続け新しい時代を切り開いていくきっかけになる。そのプレッシャーにわくわくしました」と述懐。田中監督は「春馬君と交流のある友人たちが偶然にも、この作品にかかわってくれた」と感激した。

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