初耳の秘話満載…ピエール・カルダンのドキュメンタリー映画  

 今年70周年を迎えたファッション・ブランドの創立者、ピエール・カルダン(98)に密着したドキュメンタリー映画「ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン」が間もなく公開され、その規格外の発想や素顔が明かされる。

 ブランドは、日本では1960、70年代に人気を博した。映画の製作に協力したピエール・カルダン・ジャパンの堀川譲二社長(60)は「50代以上の日本人にとって、憧れの外国人デザイナーというのが刷り込まれている」と話す。

 カルダン自身、何十回も来日している親日家で、映画にはカルダンから立体裁断を学んだ高田賢三や森英恵、桂由美といったデザイナーのほか、カルダンがパリコレ(パリ・コレクション)で起用した日本人モデルの松本弘子も登場する。

 「カルダンは、今から60年も前にパリのオートクチュール業界で初めて日本人モデルを起用した人。今でこそ肌の色など関係なくなっているが、当時は物好きと思われたのでは。そういうことを誰に遠慮することなくできてしまう人」と堀川氏は評する。

 映画には、幼少期に祖国イタリアからフランスに移住したことやジャンヌ・モローとの恋、門前払いされた高級レストラン「マキシム・ド・パリ」のリベンジ買収といった興味深いエピソードが満載されている。

 堀川氏は「最近、デザイナーを取り上げた映画がはやりだが大抵、暗くて息苦しい」と指摘。「この映画はとにかく明るいので、カルダンを知らない若い世代にも『こんなすごい人がいるんだ』と見てほしい」と訴えた。

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 10月2日から東京・Bunkamuraル・シネマ、大阪・テアトル梅田などで全国公開。1時間41分。(水沼啓子)

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