「ルックルック」共演者が語る岸部四郎さんの人柄

 グループサウンズ、ザ・タイガースのメンバーで、テレビの司会者や俳優としても親しまれたタレント、岸部四郎(きしべ・しろう)さんが8月28日午前4時33分、拡張型心筋症による急性心不全のため千葉県内の病院で死去していたことが15日、分かった。71歳だった。

 岸部さんの訃報を受け、故人が司会を務めた日本テレビ系「ルックルックこんにちは」の共演仲間たちが、本紙の取材に応じた。

 落語家、柳亭楽輔(67)は「あれだけ稼いだのに、僕ら男にはシブチンだったなあ。10年以上、番組をご一緒して、ごちそうしてくれたのは1、2回でしたね」と苦笑。岸部さんが再婚パーティーを開いたとき頼まれて司会をしたが、「『友だちだからね』と言われ、謝礼はゼロでした」と振り返った。

 岸部さんの番組降板前は本番中、債権者からの取り立てでポケベルがブルブル震えていたという。「本人は心ここにあらずという感じでした。でも、あれだけ活躍できた原動力は、持ち前のコンプレックスだったのでは。ザ・タイガースの中でも『俺は歌が下手』と認めていて、それをバネに司会の分野で力を発揮したのでしょう」と辛口で懐かしんだ。

 一方、リポーターを務めた声優、横田砂選(さえり)さん(60)は「私たち女性のリポーターやアナウンサーには優しかったですよ。イベント司会の営業の仕事を回してくれたこともある」と証言。資料をたくさん持ち歩いて取材バッグがボロボロになったとき、「買ってあげるよ」と15万円もするルイ・ヴィトンのバッグをポンと買ってくれたこともあったという。

 誰に対しても気さくだったが、どうやらお金を使う対象には本人なりのポリシーがあったようだ。

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