コロナ禍 夏の映画館 客足鈍いが8割超が「安心」

 新型コロナウイルスの感染拡大で、長い休みを満喫という雰囲気にはなりにくい今年の夏。だが、身近なエンタメ施設である映画館は、感染対策を取った上で営業しているところが多い。客足の戻りは鈍いものの、新作は次々に公開。また、スタジオジブリの作品が全国の映画館で再上映されて人気だ。「ウィズコロナ時代」の映画館事情を探った。(水沼啓子)

 映画館は営業を再開して以降、「全国興行生活衛生同業組合連合会」(全興連)が作成した感染拡大予防ガイドラインにのっとって運営されている。

 前後左右の席を空けて密集、密接を避ける▽上映中はマスク着用▽会話はしない-などだ。シネマコンプレックス(複合映画館)では、ドリンクやスナックなどもほぼ通常通りに販売され、上映中に楽しむことができる。

 「日本映画製作者連盟」(映連)によると、東宝や松竹など大手映画配給会社12社の映画の興行収入は、新型コロナの感染拡大の影響が出始めた2月以降、減少を続けていたが、6月にようやく回復の兆しが見え出した=グラフ。

 「7月は『今日から俺は!!劇場版』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』といった興行収入数十億円規模が見込める大作2本が公開されたのでだいぶ上向くのでは。それでも昨年の半分いくかどうか」。映連関係者の見方は厳しい。

 マーケティング会社「ジェムパートナーズ」が7月中旬に実施した調査によると、営業再開後の映画館をまだ利用していない理由として、「感染が心配」(58%)、続いて「見たい作品がない」(37%)が挙げられた。

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