【ポケモンGO第2次調査隊がゆく】パックン隊長、父娘でLet’sGO~初めてのポケGO 3日間の大冒険~

 GPS(位置情報)を利用したスマホ向けゲームを5週にわたり多角的に調査する特別連載。隊長にはお笑いタレントの「パックン」ことパトリック・ハーラン(49)を任命した。プレイ経験ゼロでダウンロードからスタート。新型コロナウイルス感染に注意しつつ、子供2人と楽しみながら奮闘した。名門ハーバード大卒の“インテリ隊長”が、3日間でレベル19に達するまでの過程を報告する。(取材構成・田代学、山内倫貴)

 3日間の調査を終えたパックン隊長の顔には、充実感が漂っていた。5月29日午後4時30分からウェブ会議アプリ「ZOOM」で行われた報告会。初めてプレイしたポケGOを分析する声は弾んでいた。

 「思っていたよりハマった。運動神経より根性で、努力が報われるところが自分に合っている。開発には、行動心理学が生かされているはず。ごほうびをもらえると脳からドーパミンが出て、また頑張っちゃう」

 名門ハーバード大卒らしく知的に振り返ったが、3日前はアプリのダウンロードから始めた初心者。隊長を引き受けた当初の目的も、長男(13)と長女(11)とのコミュニケーションだった。

 ◆初心者にOH!ハプニング!!

 「息子とは一緒にするゲームがあるので、娘とプレイしたい」と起動したところで、いきなり不測の事態に見舞われた。すでに長女は友人と遊び始めており85匹のポケモンをゲット。しかもトレーナー(主人公)のアバターに着せたTシャツが一緒で、「嫌がって早速変更された」という。

 気を取り直して初めて捕まえたのが、自宅リビングの隅に現れた、とかげポケモンの「ヒトカゲ」。仕事で東京・品川にある高層オフィスビルを訪れた際も、21階のトイレでねこかぶりポケモンの「ニャルマー」を捕獲した。

 初日はレベル11で終了。アメを集めてポケモンを進化させたり、2キロ(現在は半分の1キロ)の「タマゴ」から、ムカデポケモンの「フシデ」を孵化(ふか)させた。

 子供2人とのコミュニケーションも深まった。「フレンド」になって「ギフト」を互いに贈り合った。チームは3人とも「レッド」に所属。近くの公園で「レイドバトル」にも挑んだ。この日から伝説のはくようポケモン「レシラム」が出現。他のトレーナーもいたので倒せたものの、3人とも捕まえることはできなかった。失望感も共有できた。

 ◆ボヤきつつSTARTも…着々

 2日目の28日は、まず「設定」画面から「いつでも冒険モード」をオン。アプリを開いていなくても歩行距離がカウントされる機能と知り、「そういうの早く言ってよ!」とボヤきながらのスタートになった。

 ボールを右投手のシュート軌道で投げられるようになり、まったく知らなかったポケモンの名前も覚えた。「娘が好きなポケモンは“ポニータ”で、僕は“ダゲキ”と“グレッグル”」。調査報告当日の29日には165匹を捕まえ、それぞれの個体値を調べて、どれを進化・強化するかで頭を悩ませるまでになった。

 ◆進化・強化に悩むLEVELに

 「娘は漢字の勉強をしないとゲームができないけど、僕は仕事で外出する。同じレベル19になったけど、抜いたらズルいといわれちゃうね。三日坊主になるかと

思っていたけど、あしたもやるよ」と隊長。2人の子供と一緒に調査を続ける。

★第1次「ポケモンGO調査隊」の記事はこちら
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 ◆ゴルフとダブる!?

 パックン隊長がポケGOと共通点のあるスポーツとして挙げたのがゴルフだった。「“タマゴ”とか“進化”とか、ゴルフの“バーディー”とか“OB”と一緒で、やっていない人には何を話しているのか理解できない。何が面白いか分かっている同士だから会話も盛り上がる。どちらも、そういうところがありますよね」。ZOOMでの報告には、11歳の長女も同席。ポケモンの名前やタイプを覚えられていない隊長に本を見せながら説明するなど、立派に補佐役を務めていた。

 ◆毎週火曜午後6時からスポットライトアワー

 ポケGOでは、毎週火曜日午後6時から「スポットライトアワー」が開催されている。特定のポケモンが野生で大量発生するほか、スペシャルボーナスを受け取ることができる。9日は、みはりポケモン「ミネズミ」で、進化させたときにもらえるXPが2倍。16日は、どんかんポケモン「ドンメル」で、ポケモンを捕まえたときにもらえる「ほしのすな」が2倍になる。23日は、ようせいポケモン「ピッピ」、30日は、こおろぎポケモン「コロボーシ」の予定。

 ◆パトリック・ハーラン(Patrick Harlan)

 1970年11月14日生まれ、49歳。米コロラド州出身。米ハーバード大(比較宗教学専攻)卒業後の93年来日。英会話学校講師を経て97年、マックン(本名・吉田眞)とお笑いコンビ、パックンマックンを結成。個人として出演したNHK「英語でしゃべらナイト」などで注目を集める。番組司会、コメンテーターなど幅広く活動。英語関係の著書なども多数手がける。184センチ。

 ◆調査隊発足の経緯と目的

 第1次調査隊の報告は2019年6月28日から同8月30日まで10週連続で東京本社版に掲載された。発足のきっかけは、東京・大手町のサンケイビル前広場などに突然集まる人々。ポケGOが原因で、プレイ中の人からは「歩くようになり体重が減った」「子供や妻との会話が増えた」という声が集まった。その“魔力”を探るため、主に著名人を隊長に任命。読者の健康促進とストレス解消も目的に、楽しみながら多角的な調査を行っている。新型コロナウイルス感染防止策を含めた厳しい隊則を設けている。

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