NHK前田会長就任会見 (1)「コスト意識持って番組制作」「右、左でなく真ん中に」

 新しくNHKの会長に就任した、みずほフィナンシャルグループ(FG)元会長の前田晃伸(てるのぶ)氏(75)が27日、東京都渋谷区のNHK放送センターで就任記者会見に臨んだ。

 近年、肥大化が指摘されるNHKに対し、総務省は業務の見直しと受信料の引き下げ、ガバナンス(組織統治)強化の三位一体改革を求めている。メガバンクの経営で培った経験を生かし、NHKの改革を進めることができるか、前田氏の手腕が問われる。主な発言は以下の通り。 

 【冒頭発言】

 「大変な重責を担うことになった。正確な情報発信、民主主義の発展に寄与する放送を目指していく。不偏不党の立場を守り、放送の自主自律を堅持していく。NHKは受信料で成り立っている。コスト意識をしっかりと持って、質の高い番組をつくっていく」

 「春からはインターネットを活用した常時同時配信が本格化する。情報の社会的基盤をはたしていくことがNHKに求められている使命だと思っている。3月の試験実施から、4月からの本格実施に備えていく」

 「今年は東京で五輪・パラリンピックが開催される。NHKの制作力、技術力を集約し、最高水準のサービスを提供し、日本の魅力、情報など国際発信にも力を入れていく」

 「近年毎年のように起きている大規模な自然災害への対応は、公共放送の一丁目一番地だと考える。首都直下地震、南海トラフ地震などへの備えを万全にしていく」

 「NHKグループで働くすべての人が、健康で生き生きと仕事ができるよう力を尽くし、働き方改革を進める。業務と受信料、ガバナンスの見直しは不断に取り組んでいく。2020年は公共メディアとしてNHKの進化が問われる。視聴者の意見に謙虚に受け止め、番組作りに生かしていく」

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