「鬼滅の刃」2500万部の衝撃 アニメを起爆剤に社会現象化 「大人女子」にもヒット

 2019年、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの漫画「鬼滅(きめつ)の刃」がネットの話題をさらった。グーグルが今年話題になったデジタルコンテンツを表彰するGoogle Play ベスト オブ 2019」の漫画・ユーザー投票部門で最優秀賞を獲得、ヤフーの「Yahoo!検索大賞」ではアニメ部門で受賞した。出版不況が長引く中、異例とも言えるペースで単行本の累計発行部数を伸ばしているという。

 同作は大正時代を舞台に、人間と人食い鬼の戦いを描く和風ファンタジー。2016年2月から週刊少年ジャンプで連載がスタートし、残酷でハードな展開や独特なセリフ回しが漫画愛好家から評価されていた。

 大ヒットの起爆剤となったのが今年4~9月にTOKYO MXなどで放送されたテレビアニメだ。人気ゲーム「Fate」シリーズのテレビアニメや劇場版を手掛けたufotable(ユーフォーテーブル)が制作し、主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)役にスター声優の花江夏樹を起用。評判が高まるとともに単行本の売れ行きが急伸した。

 もともと単行本は堅調で、2017年5月に累計100万部の大台に乗り、第7巻を発売した同年7月には150万部を突破している。その後、アニメ放送が終了した今年9月には1000万部を突破、11月末には電子版を含めたシリーズ累計発行部数が2500万部を超えるという爆発的な伸びを見せた。4日発売の第18巻は初版の発行部数が100万部という強気ぶりだが、それでも「書店で売り切れている」とSNSで嘆く人は少なくない。「作品を知ってもらう意味で漫画のメデイア化は大きい。売上も伸びる」(出版関係者)というのが定説だが、ここまで極端な例は珍しいだろう。

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