NHK次期会長の前田氏、「公共放送にふさわしい仕事をしたい」

 来年1月からNHKの会長に就任する、みずほフィナンシャルグループ(FG)元会長の前田晃伸(てるのぶ)氏(74)が10日、東京都渋谷区のNHK放送センターで記者会見に臨み、「公共放送にふさわしい仕事をしていきたいと思う」と抱負を語った。

 「突然の指名で本人が一番驚いている」と話した前田氏。経営課題は就任までに「勉強したい」としながら、理想のNHK像について「国民のみなさんから信頼される番組を作り続ける。これに尽きるのではないかと思う」と説明した。

 メガバンクの経営を担った実績を買われて起用される前田氏の前には、課題が山積している。

 放送と通信の融合が進むなか、来年4月にはテレビ番組を放送と同時にインターネットでも配信する「常時同時配信」が始まる。テレビ離れも指摘されているが、前田氏は「テレビ離れといっても、テレビがなくなるわけではない。媒体としてテレビはテレビで価値があると思う。そのためにはやっぱり中身のいいもの、質のいいものを提供していかないといけない」と話した。

 7千億円超の受信料収入を誇る巨大組織・NHKには、民業圧迫、肥大化への懸念も常につきまとう。常時同時配信に関連し、11月には総務省から、業務・受信料・ガバナンス(組織統治)の「三位一体改革」の実行を突きつけられた。

 前田氏を指名した理由の一つとして、経営委の石原委員長もガバナンス強化への期待を挙げた。10日の会見で、経営哲学について聞かれた前田氏は「どんな組織でも硬直化するので、常にそういう目で見ないと、時代、ニーズに合わなくなる」と答えた。

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