テレ朝、TBSの“やらせ問題”は氷山の一角 「“仕込み”に頼りたくなる」関係者のホンネ

 テレビ朝日の報道番組『スーパーJチャンネル』で発覚した“やらせ”疑惑。疑惑を指摘されたTBSの2番組も終了の憂き目に。しかしこうした事態は、テレビ業界の構造的な問題の氷山の一角に過ぎないとの指摘も聞こえてくる。

 「密着取材は一般人にとってリスクが多く、メリットはあまりありません。ところが、テレビ側は、出してあげるからうれしいでしょうというスタンスのまま。最近では予算削減で取材謝礼がなかったり、現物支給だったり。これでは協力する一般人をロケ地で探すのは不可能。どうしても“仕込み”に頼りたくなる」と制作会社関係者は本音をチラリ。

 ある芸能プロダクション関係者も、「情報番組の流行店を紹介するコーナーでも、飲食店が満卓の場合、大半の客は仕込みの可能性が高い。店側がロケ時間を常連に伝えて呼び込むケースもあるが、ブローカーが集めたエキストラの場合も。彼女たちは映像映えもまずまずですから、ヤラセ感が出にくいんです」。

 企画ありきで、それに合う映像、インタビューを集めるという構造が問題だとの指摘もある。

 「テレビ局の社員プロデューサーや放送作家は机上の空論のようなタイトルや企画を作り、それに当てはまる素材を制作スタッフに求めてきます。以前は大勢のリサーチャーが取材対象を探しましたが、コスト削減でリサーチャーも減らされています。時間も足りないので、企画に当てはまる役を知人に演じさせたほうが楽だという結論に達してしまう。直接の知人で信頼関係があれば他言されないが、ブローカーにエキストラを集めてもらうとなると情報漏れも起きる」と制作会社スタッフ。

 同じような仕込みは、テレビ番組に限ったことでもなかった。

 「最近は企業の新商品モニター座談会でも、あらかじめブローカーから役回りを教え込まれた一般人が潜り込んでいます。クライアントが喜ぶ発言を繰り返し、広告代理店やマーケティング会社を満足させるのです。テレビの報道番組よりは報酬が格段に高いので、他言する人がほとんどいなくて、表沙汰になっていないんです」とマーケティング会社関係者。

 こんなことが続けば、疑心暗鬼になってしまうばかりだ。

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