草なぎ剛、「YOU、最高だよ」ってジャニーさん褒めてくれるんじゃないかな

 映画「台風家族」(市井昌秀監督、公開中)に主演した俳優、草なぎ剛(45)が大阪市内でインタビューに応じ、作品にからめて、亡くなった古巣ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん、故郷の埼玉・春日部市、両親への思いをフランクに明かした。 (取材・構成=笹井弘順)

 「ホントに僕は子供で、計画性がなくて、周りの方に支えてもらってる。僕自身も器用じゃないんで、目の前にあることに全力投球していると道は開けるんだなって。“新しい環境”になってそう思ってます」

 国民的アイドルグループ、SMAPの解散から2年。今作では、失踪した両親の葬儀で下のきょうだい3人もあきれるほど遺産目的をあらわにするダメな長男を演じた。

 「僕も“いいひと”って言われるんですけど、この年になって結構心配されますね。ダメ男なんで。例えば? いやぁ、これは紙面では書けないですねぇ」

 長男のダメっぷりを象徴するのが、「最低で結構、ゲスで結構、クズで結構」と歌いながら踊って親族をあぜんとさせる場面。その撮影前日、監督が打ち合わせを求めてきたが「おなか痛いんで」と“早退”し、ぶっつけ本番で踊った。

 「(愛犬の)くるみちゃんの散歩しなくちゃいけなくて、ダンスを考える余裕はなかったんですよ。思い切りですね。むしろ、ジャニーさんは褒めてくれるんじゃないかな。『YOU、最高だよ』って。僕らは小さいときから『YOU、やっちゃいなよ』ってステージにポンとほうり出されてパフォーマンスしてきてるので」

 ぶっつけ本番は「ジャニーさんのせいかもしれないですね」とニヤリ。「温度も気持ちもアツかった役。役者人生で一番自分を出したかもしれない」と昨年夏の撮影を振り返りかけて、突然、ひとり語りが始まった。

 「僕、田舎者なんですよ、基本的に。東京がすごい好きで、いまでもあこがれがある。もう言っちゃうけど、春日部が嫌だったの。田んぼしかなくて、小学生のうちに自転車で隣の町まで網羅してるぜって。だから早く家を出たかった」

 「いま、そのころの自分は勝手だなって思う。そのころの父ちゃん、母ちゃんは、めちゃくちゃ心配してたんだなって切に思うわけ」

 劇中、長男らが海に向かって「父ちゃ~ん、母ちゃ~ん!」と絶叫する場面がある。自分が重なった。

 「ここまで家族のことを考えたこと、なかったんですけど、僕のリアルな距離感があった。年をとると、あと何回会えるかな…みたいな感じになってくるんですよね。僕の中でタイムリーな気持ちを注ぎ込める作品だな。父ちゃん、母ちゃんへの感謝を込めて…」

 話を締めるのかと思ったら、「いいコメントだな。あとで舞台あいさつで言おう」とニッコリ。まじめな話を自分で落とす-。YOU、最高だよ!!

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ