吉沢亮、21年大河で主演決定!“日本資本主義の父”渋沢栄一が主役

 俳優、吉沢亮(25)が、新一万円札の肖像となる実業家、渋沢栄一を主人公にした再来年放送のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主演に決まり、9日に東京・渋谷の同局で会見した。放送中の連続テレビ小説「なつぞら」でヒロインの幼なじみ・天陽を演じ、先週放送回で病死して国民の涙を誘ったばかり。視聴者の間に“天陽くんロス”が広がる中、大河初出演で主演を射止めた吉沢は「バッチリなタイミング」と声を弾ませた。

 農家を営む天才画家の天陽青年から「日本資本主義の父」と称された明治の傑物へ-。爽やかなイケメン俳優が鮮やかな転身を遂げる。

 渋沢栄一(1840~1931年)は今年4月、2024年度の上期に福沢諭吉から刷新される新一万円札の肖像になることが発表されたばかり。幕臣から明治政府に仕官後に民間人となり、日本初の銀行など約500の企業設立や経営に関わった人物だ。

 民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞候補に2度選ばれたことも。人への誠意を大切に挑戦し続けた人生が青春そのものだったとして、「青天を衝け」のタイトルに決まった。菓子浩チーフプロデューサー(CP)は「渋沢は以前から大河主役の候補の1人だったが、新一万円札の発表が後押ししてくれた」と説明。「硬軟どちらの芝居も力強い演技力を持っている吉沢さんにお願いした」と期待する。

 決め手になったのは「なつぞら」などの感性にあふれた演技だった。吉沢は「不安もプレッシャーも半端じゃないけど光栄です。精いっぱい楽しく演じたい」と抱負。朝ドラの先週放送回で病死後、多くの視聴者が“天陽ロス”に陥っており、「バッチリなタイミングで、今回の発表になった」とほほえんだ。

 「青天-」の脚本を手掛け、15年後期の朝ドラ「あさが来た」で知られる大森美香氏(47)と会ったことはあるが、大河の主役抜てきは1カ月半前、マネジャーから知らされた。「びっくりして、大河の他にもう一つ大河があるのかと思ったほど。しかもマネジャーから『決定が漏れたら、主役を代えられるからね』とすげえ脅されたのでビクビクしてたけど、今は感謝しています」と笑わせた。

 天陽役で国民的人気を集めた吉沢。新一万円札の流通前に、どんな渋沢を演じるのか注目だ。

★日本人の指針示す

 渋沢栄一は現在の埼玉県深谷市生まれ。実家の農家で養蚕などを手伝いながら商才を磨き、王子製紙や東洋紡、帝国ホテルなどの設立や経営に関わり、日本経済の近代化を進めた。生涯を通じ論語を学んだことでも有名で、吉沢は渋沢について「一貫して利益の前に公益が大事と言っている。その人生観が素晴らしい」と感服しきり。菓子CPも「少子高齢化で閉塞感も漂う中、東京五輪後に日本人の指針となるようなダイナミックなドラマにしたい」と語った。

★気になるのは…視聴率

 「青天を衝け」は、長谷川博己(42)が戦国武将、明智光秀役で主演する来年1月スタートの大河59作「麒麟(きりん)がくる」の次回作として再来年1月から放送される。放送中の「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」など昨今の大河の視聴率は低迷しているが、菓子CPは「数字を気にしないと言うと嘘になる。でも、できるだけ多くの方に届くものを…中身で頑張っていくしかない」と力を込めた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ