田口淳之介被告&小嶺麗奈被告「無罪可能性」のウラに…マトリと警察の“不協和音”

 大麻取締法違反で逮捕、起訴されたアイドルグループ、KAT-TUN』の元メンバー、田口淳之介被告(33)、と元女優、小嶺麗奈被告(39)が無罪になる可能性が浮上した。30日に予定されていた判決期日が延期されたためだが、小嶺被告の代理人は捜査機関のミスの可能性を示唆。有罪になる確率が高い刑事事件の捜査に何があったのだろうか。

 「99・9%有罪という世界なので、検察が油断して、不勉強になっているのが原因ではないでしょうか」と法律事務所関係者は切り出した。

 「最近は、証拠上は有罪でも、証拠の入手方法が不適切だったり、手続き上の不備があったりという理由で違法収集証拠と評価されて、証拠能力を否定される判例が増えています。被告側の弁護士が攻め込む余地がこの事件にもあったのでしょう」という。

 実際、捜索差押令状が執行されるまで約3時間40分にわたって、職務質問の現場に留め置いたことが任意捜査として許容される限度を超えていると判断されたケースや、おとり捜査で入手した証拠の証拠能力を否定するケースなど捜査手法での瑕疵(かし)が指摘され、無罪となった判例は存在する。

 両被告は厚生労働省厚生局麻薬取締部(通称マトリ)に逮捕され、警視庁湾岸署に留置された。マトリと警察の捜査協力の失敗の可能性もあるようだ。

 「管轄官庁の異なるマトリと警察の間に不協和音が生じることはしばしばあります。違法収集証拠と裁判所に認定されないように最新の判例の研修をしていますが、現場の勘に酔いしれて、現場で生かしていない残念な捜査員が散見されます。例えば、黙秘権の説明をしないで取り調べをするとアウト。手続き上のミスとして以降の証拠がすべて違法収集扱いになることもあります。現場経験が豊富だという慢心は大失敗を招きます。謙虚に勉強して、時代に合った適法な捜査を心掛けないと、他の捜査関係者の苦労が水の泡になります」と捜査関係者。

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