吉本に爆破予告…闇営業騒動で迷走中、岡本社長会見前に本社とNGK標的

 闇営業問題に端を発した騒動で揺れる吉本興業の東京本社(新宿区)と劇場、なんばグランド花月(通称・NGK、大阪市中央区)に何者からか爆破予告があったことが23日、分かった。いずれも岡本昭彦社長(52)が22日に謝罪会見を開く直前の出来事だった。一方で経営陣に辞任を求めるお笑いコンビ、極楽とんぼの加藤浩次(50)が東京本社で大崎洋会長(65)と3時間超の会談を行った。まさに内憂外患の吉本に激震が走る中、24日に会談の内容を報告する加藤の発言に注目が集まる。

 反社会勢力から金銭を受け取る闇営業問題に端を発し、岡本社長のグダグダ会見でさらなる逆風を浴びるお笑い帝国が、卑劣な犯行予告の直撃を受けていた。

 複数の関係者によると、東京本社に爆破予告があったのは22日午前。岡本社長が謝罪会見を開く直前だった。電話かメールで「吉本本社を爆破する」という内容の予告があり、社内にいた社員や芸人の間にただならぬ緊張が走った。

 同社は水面下で警視庁に通報したようだが、被害届を出したかは不明。芸人の1人はサンケイスポーツに「聞いたときは、ひどいことをすると思った。予告の日時など詳しいことは分からない」と明かした。23日夜の時点で爆発物などの不審物は見つかっていないという。

 大阪本社と隣接するNGKにも同様の爆破予告が。同一犯かは判明していないが、関係者の1人は「話は耳にしたが、上層部しか把握していないので詳細は分からない」と眉をひそめた。ただ、東京本社と同じく不審物は見つかっていない。

 関係者によると、騒動が勃発した6月初旬から東西両本社や全国の支社などに苦情電話が殺到。社長会見を受けてさらなる批判が渦巻く中での爆破予告発覚に、社内は大混乱をきたしている。

 それに拍車をかけているのが、芸人たちの不満だ。急先鋒はMCを務める日本テレビ系「スッキリ」の22日放送で、「こんな会社あるのか。経営側、絶対変わらなきゃ駄目。でないと僕は退社します」とトップ2人の辞任要求をした加藤。

 社長会見を受けて、この日の番組でも「何であんなグダグダなんだ。会見の場で(質問の回答が)『あとで聞いときます』っていうのはないよね」と皮肉交じりに語り、「きょう会長と話します。気持ちは決まっている」と決意表明した。

 その言葉通り、午後5時50分頃、東京本社にタクシーで到着し、大崎会長と広報担当社員の3人で3時間超にわたり会談した。自身の退社を懸けて会長、社長の辞任を求め、芸人ファーストを実現するための、吉本の悪しき体質を改善する具体策や口頭契約の撲滅などを訴えたとみられる。

 そして午後9時47分、東京都内の自宅に戻った。報道陣から「どんな話をしたのか」と矢継ぎ早の質問を受けるも無言。表情は穏やかで、「あす(24日)話しますか?」と聞かれると「はい」と返答した。会談内容は、24日放送の「スッキリ」で激白するが、何らの条件を勝ち取った可能性はある。

 ただ、岡本社長のパワハラ発言を告発し、契約解除されながら、処分撤回を約束された雨上がり決死隊の宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)は吉本に復帰表明をいまだしていない。

 それだけに加藤と大崎会長の会談が決裂すれば、会社が真っ二つに割れる事態も起こりうる。吉本は絶体絶命の正念場を迎えている。

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