吉本興業、闇営業問題で芸人1000人再教育!再発防止へ超異例4日間計8回

 お笑いコンビ、雨上がり決死隊の宮迫博之(49)ら吉本興業のお笑い芸人が特殊詐欺グループの会合に出席し、金銭を授受していた闇営業問題で、同社が27日から東京都内で1000人近い若手芸人を対象に異例の緊急コンプライアンス研修を行うことが26日、分かった。4日間で計8回開催する大規模な研修で、若手芸人を皮切りに注意喚起を始め、多忙な人気芸人には楽屋などで“出張研修”を行うとみられる。謹慎の波紋が広がり、厳しい世論が高まるなか、吉本は再発防止へ向け再教育に乗り出す。

 闇営業の会合を仲介したカラテカの入江慎也(42)が契約解消、参加した雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)ら人気芸人13人が謹慎処分となった前代未聞の大騒動。テレビやライブから彼らが姿を消す中、犯罪集団の片棒かつぎになるな-と11人の謹慎者を出した吉本興業が危機管理に向け、大きく動いた。

 複数の関係者の話を総合すると、その第1弾が若手芸人を対象にした研修。吉本から26日までに所属タレントに「緊急コンプライアンス研修」のお知らせメールが届いたという。都内某所で27日、28日、7月2日、3日の4日間にわたり、1日2回計8回にわたり超異例の大規模で実施される。

 2009年から年2回研修を行ってきた同社は、11年に島田紳助さん(63)が暴力団関係者との交際で芸能界を引退以降、法律や条例、社会規範などの遵守=コンプライアンスの向上を強化。年に数回、芸人やスタッフを対象に、弁護士や警察OBら外部の有識者をまじえ、暴力団や違法薬物対策、交通事故防止などの研修を行ってきた。今月も違法薬物研修を開いたばかりだった。

 ある若手芸人はサンケイスポーツの取材に「給料の少ない僕らが事務所を通さず司会などの仕事をするとき、スタッフが黙認してくれることもあった。明らかにまっとうな人たちからの依頼なのに闇営業とされるなら、今後はどうしたらいいのか聞きたい」と真剣な表情。また、別の芸人は「何を注意してどう対処すれば自分を守れるのか、特に詐欺集団の人間の見極め方を知りたい」と積極的だ。

 収入や仕事が少ないブレーク前の芸人やいったん売れても低迷の続く芸人にとって、事務所に届け出をしない仕事を闇営業の一言で片付けられるのは死活問題。「副業をしなければ嫁や子供を食べさせられない」と嘆く芸人もおり、すべての仕事依頼を届け出制にするかどうか、芸人を使う吉本側も共に考え、答えを探す場ともなりそうだ。

 吉本には現在、芸人を中心に全国で約6000人のタレントが所属。その大半が若手で、今回は都内で活動する1000人近くが研修対象となる。教えるのは詐欺グループや暴力団の実態から、一見普通の企業を装い言葉巧みに広告塔などに芸人を誘う手口や事前に防ぐ方法、出席してしまった場合の賢い逃げ方などを教えることになるという。

 さらに、今回のように金銭授受がありながら当初否定するなど、嘘がバレて世間の猛烈な批判を浴びたことを教訓として教えるもよう。まずは若手を対象に徹底して研修を行った後、中堅やベテランにはテレビ局や舞台の楽屋などでも実施するものとみられる。

 いずれにせよ、反社会勢力との関係を断ち切るのが柱。今回の研修は全社一体となった本気度が問われる注目度の高いものになりそうだ。

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