ダイバーシティ体験VR準グランプリ「ルミエール・ジャパン・アワード」

 「ルミエール・ジャパン・アワード2018」(主催・先進映像協会日本部会)がこのほど開催され、VR部門で「ダイバーシティ体験VR『世代間ギャップ、上から見るか?下から見るか?』」が準グランプリを受賞した。

 同作品は、ダイバーシティ研修を事業として展開するシルバーウッドの監修のもと、フジテレビVR事業部が制作した企業研修用VRコンテンツで“世代間の価値観の違い”をテーマにしている。

 目覚めると互いが入れ替わっていたミレニアル世代(2000年代初頭に成年期を迎えた世代)の若者とその上司。VRを通じて2人の1日をドラマ仕立てで体験できる。互いの視点になることで、上司は部下の若者が、部下は年上の上司が、それぞれ日々どのように感じていたかの“気付き”をもたらす。演出や映像の切り替わり時の視点誘導などVRならではの制作手法が緻密に盛り込まれており、新しい視聴者体験を開拓したことが評価された。

 同賞は、良質なコンテンツの拡大と品質向上を目的として2011年から開催されている。

 フジテレビの北野雄一プロデューサーは「“相手の立場に立って、お互いをより良く理解する”。 口で言うのは簡単だが、VRという“体験”を伝えるメディアを使い、ダイバーシティ社会の実現に少しでも貢献できればと思った。シネマトグラフを発明したルミエール兄弟の名前を冠した賞だが、技術によって可能になることを自分なりの企画や演出として提示できたのがうれしかったです」と喜びを語った。

 また、UHD(4K・8Kなどのウルトラハイディフィニション:超高精細映像)部門で、ドラマ化された「第29回フジテレビヤングシナリオ大賞『リフレイン』」が特別賞を受賞。同局の西坂瑞城プロデューサーは「登場人物が同じ時間を何度も繰り返す設定を持つ“SFループ”もので、その本筋である恋物語を存分に伝えるにはどうするべきか?と考えた結果、映像表現で少しでも多くの情報を伝えようと、4K収録に取り組んだ。地上波はHDのみの放送だったので、まだそのポテンシャルで伝えられていない。この受賞を機にUHD版が陽の目を見ればと思っています」と話している。

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