文化功労者に都倉俊一氏「昭和、平成のレガシー伝える」 山口百恵さんらに楽曲提供

 政府は26日、2018年度の文化功労者に大衆音楽・音楽著作権の都倉俊一(70)、歌舞伎の片岡仁左衛門(74)、スポーツの笠谷幸生(75)の3氏ら20人を選んだ。文化勲章は劇作・評論の山崎正和(84)、作曲の一柳慧(85)、陶芸の今井政之(87)、租税法学の金子宏(87)、情報工学の長尾真(82)の5氏に贈ることを決めた。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同5日に東京都内のホテルで開かれる。

 「僕は現役ですので、もっと頑張れと勇気をいただいた気がします」

 文化功労者に選ばれ、都内で会見した都倉氏は、ファンや作詞家、歌い手らに感謝した上で喜びを語った。

 ビートルズに衝撃を受け、高校時代を過ごしたドイツでコピーバンドも。だが「人前でのパフォーマンスは得意ではない。裏方が好き」と作曲の道へ進んだ。

 学習院大在学中の1969年に中山千夏の「あなたの心に」で作曲家デビュー。ピンク・レディーや山口百恵さん(59)らスターを発掘し、約50年の作曲家人生で1000曲以上のヒット曲を出すなど音楽界を牽引した。

 作詞家の故阿久悠氏(享年70)とのコンビで、「ペッパー警部」など多くのヒット曲を連発し「盟友として長い間仕事をしてきた。いい兄貴分としてかわいがってもらった」と感謝。百恵さんについては「彼女の持っている神秘性、人を引きつける引力が彼女を作った」と振り返った。

 2010年から日本音楽著作権協会(JASRAC)の会長を務めるなど、創作に携わる人たちの権利を守る環境整備にも尽力。昨年から故平尾昌晃氏(享年79)の後任として、大みそかのNHK紅白歌合戦で「蛍の光」の指揮者を務めている。

 「平成最後の年に栄誉をいただいて、次の時代に昭和、平成のレガシーを伝えるのも役目かな」とほほえみ、「日本のライブエンターテインメントを世界的に浸透させることが夢です」と力を込めた。

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