ジョー山中、ステージに上がってきた全共闘を迎え撃ち! 未来へのきっかけを与えてくれた恩人

 忘れられないのが、日比谷野音。全共闘だったか、ダダーッとステージに駆け上がってきた。真っ先に逃げようとした僕らとは対照的に、ボクサー・ジョーは迎え撃つんだ。バコッ、ボコッて、次々と叩きのめして。ひとことでいえば“漢”(おとこ)。僕は最後まで守ってもらいました。

 僕は5つ年下だけど、いつも“ジョー”と呼んでいた。でも他の人間がそう呼ぶと、「ジョーと言っていいのは藤丸と2~3人。何でお前に言われなきゃいけねえんだ」ってブチ切れていた。桑名(正博)も怒られた。すごくかわいがってくれてたんだなと思います。

 79年の映画「戦国自衛隊」のエンディング曲「ララバイ・オブ・ユー」のバックで弾けたのもいい思い出。ジョーとの濃密な時間は長くはなかったけど、74年のロッド・スチュワート&フェイセズのライブで、ジョー山中バンドが前座で出ていなかったら、秀樹から声はかかっていなかった。だからジョーは、未来へのきっかけを与えてくれた恩人なんです。

 ■芳野藤丸(よしの・ふじまる) 1951年生まれ、67歳。函館市出身。73年にプロとなり、70年代半ばから西城秀樹のバック(藤丸バンド)を務めた。78年にSHOGUNを結成、ドラマ「探偵物語」の主題歌『Bad City』が大ヒット。石川さゆり「天城越え」、梅沢富美男「夢芝居」などスタジオミュージシャンとして1万曲以上に参加。9月30日に恵比寿ザ・ガーデンホールで「夕刊フジ・ロックフェスティバル SHOGUN40&芳野藤丸45アニバーサリー」コンサートを行う。

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