アニメ「らき☆すた」聖地の埼玉・久喜市 放映から10年…ファンとの絆、今も

 アニメの舞台やゆかりの地をファンが訪れる「聖地巡礼」。ブームの先駆けとなった埼玉県久喜市鷲宮では、地元住民とファンが一体となり町おこしに取り組んできた。舞台となったアニメの放映から10年が過ぎても絆は途切れず、新たな伝統が根付きつつある。

 女子高生の日常を描いたアニメ「らき☆すた」の放映開始は平成19年。作中に登場する神社のモデルとなった同市の鷲宮神社には、直後から若い男性が多く訪れるようになった。地元商工会は、出演声優を招いたイベントや関連グッズ販売を企画。ファンとの交流が深まるにつれ、イベントのノウハウを伝授するなど、運営を手伝ってくれる人も出始めた。

 久喜市商工会鷲宮支所の松本真治さん(40)は「いかにファンに楽しんでもらえるかを心がけてきた」。ファンの一人で、商工会の企画に協力してきた山梨県富士吉田市の大学講師、刑部慶太郎さん(38)は「最初は地元に迷惑をかけないように参加していたが、一緒に楽しんでくれてうれしかった」と話す。

 交流は今も続く。鷲宮伝統の土師祭には、ファンが担ぎ手の「らき☆すた神(み)輿(こし)」が10年続けて参加。婚活イベントや運動会なども催され、鷲宮は作品の枠を超えてアニメファンらが集う場所となった。松本さんは「愛着を持ってきてくれる人がいる。これからも一緒に楽しめるようにしたい」と意気込む。

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