震災犠牲者への祈り込めたコマ撮りアニメ「松が枝(え)を結び」の村田朋泰監督

【映画深層】

 東日本大震災から7年。その間、数多くの映像作品で悲しみと再生の物語がつづられてきたが、アニメーション作家の村田朋泰(むらた・ともやす)監督(43)が描く世界はちょっと趣を異にする。ミニチュアセットや粘土などを用いたストップモーション(コマ撮り)・アニメーションで大地の震えや津波の脅威を再現し、祈りや鎮魂の思いを伝える。「人の手で動かすコマ撮りならではのぬくもりは、特に自然現象を表現するときに顕著に出ると思う」と語る村田監督の作品とは-。

大きなスクリーンに期待

 ストップモーション・アニメーションとは、人形などを1コマ1コマ少しずつ動かして撮影し、これを連続して映写することであたかも動いているように見せる技法のことだ。最近ではスイス・フランス合作「ぼくの名前はズッキーニ」が2月に公開されて評判を呼んだほか、2月に開かれたベルリン国際映画祭では、「犬ヶ島」のウェス・アンダーソン監督が監督賞を受賞するなど、何かと話題となっている。

 日本でもテレビCMやNHKの「みんなのうた」などでよく目にするが、村田監督も、Mr.Childrenのミュージックビデオなど商業的な仕事をこなす一方で、作家性あふれる作品をこつこつと作り続けてきた。美術館やギャラリーなどで披露されてきたが、3月17日からは、代表作をまとめて映画館で公開する初の企画「村田朋泰特集 夢の記憶装置」がスタートする。

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