「あまちゃん」祖父役から半年…蟹江敬三さん、胃がんで死去

 名脇役としてドラマや映画で活躍した俳優の蟹江敬三さんが死去した。昨年大ヒットしたNHK「あまちゃん」にはヒロインの祖父役で出演していた。

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインの祖父を演じるなど名脇役として多数の作品に出演した俳優、蟹江敬三(かにえ・けいぞう、本名同じ)さんが3月30日午前8時27分、胃がんのため東京・新宿区の病院で死去していたことが4日、分かった。69歳だった。今年1月から入退院を繰り返していたという。多彩な役を演じ分けてきた名バイプレーヤーが突然、この世を去った。

 ドラマや映画で悪役も善人役もこなした強烈な個性派。「あまちゃん」(昨年9月まで放送)では、能年玲奈(20)扮するヒロインの祖父で武骨な漁師、天野忠兵衛を演じきった蟹江さんが、ひっそりと息を引き取っていた。

 所属事務所が4日深夜、文書で「蟹江は1月より体調を崩し入退院を繰り返していましたが、3月30日、残念ながら他界永眠いたしました」と発表した。故人と遺族の希望で今月2日に家族葬を済ませ、後日、お別れの会を開くという。

 蟹江さんは12年間ナレーターを務めていたテレビ東京系ドキュメント番組「ガイアの夜明け」を体調不良を理由に1月から降板しており、体調が心配されていた。

 エンジニアを目指して工業高校に進学したが、2年生の文化祭で芝居に開眼。普通高校の都立新宿高校に転入し、卒業後は劇団青俳演劇研究所へ。同劇団員となり、演出家、蜷川幸雄氏(78)の演出舞台で主演を重ね演技の腕を磨いた。

 1966年にTBS系「おかあさん」でドラマデビュー、「あゝ同期の桜」(67年)で映画デビューした。日活ロマンポルノで猟奇的な役をこなすなど、30代半ばまでは野性的な顔立ちとイメージから、悪役がほとんどだった。

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