自動車8社影響深刻 ルネサス火災 半導体不足長期化も

 半導体大手ルネサスエレクトロニクスの工場火災は国内の自動車メーカーの生産に深刻な影響をもたらす恐れがある。世界的な半導体不足を背景に自動車業界では年明けから減産の動きが広がるなど、ただでさえ厳しい状況が続く。ルネサスの生産回復が遅れれば、さらなる打撃を受けることになりそうだ。

 自動車大手8社が30日発表した2月の国内生産台数は前年同月比9・1%減の66万6751台に落ち込んだ。北米向けのスポーツ用多目的車(SUV)「ローグ」の生産が好調だった日産自動車を除く7社が前年実績を下回った。

 ホンダは半導体不足で鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)の生産を5日間停止したことが響き、33・6%減の4万7158台。SUBARU(スバル)も半導体不足が原因で、34・2%減の3万8137台と大きく落ち込んだ。

 マツダは4・9%減の7万2633台。広報担当者は「半導体不足で世界で約6000台の減産につながった」と説明した。

 トヨタ自動車は7・5%減の24万4048台だった。福島、宮城両県で震度6強を観測した地震で取引先の自動車部品メーカー「日立Astemo(アステモ)」が被災し部品供給が滞ったため、生産が約3万2000台下振れした。

 ルネサスの工場火災については、「影響を確認中で、状況を注視している」としている。

 一方、8社の世界生産は3・4%増の193万9305台。世界販売は5・6%増の191万8488台だった。

 トヨタの世界生産は6・8%増の66万8001台で、6カ月連続のプラスとなった。世界最大市場・中国での販売好調が牽引(けんいん)し、新型コロナウイルスの影響による落ち込みからの回復傾向が続いた。

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