エコノミスト「専門家ほど読み間違える」 3万円突破の株価も「新常態」に

【経済インサイド】

 新型コロナウイルス禍で株式市場が活況を呈している。下地となっているのは、未曾有の金融緩和で生じた過剰流動性相場だ。これに新型コロナのワクチン普及や企業業績改善への期待が重なった。ただ、多くの投資家はリスク選好に傾きながらも、株高傾向がどこまで続くのか警戒心を抱く。さらに、SNS(会員制交流サイト)でつながった個人投資家集団が一大勢力として台頭するなど、市場は「新常態」の様相もみせ始めた。

 米ダウ工業株30種平均は2月に入り、3万1000ドル台をつけ、過去最高値を更新。日経平均株価も3万円を超え、約30年半ぶりの高水準をつけた。上昇ピッチの速さには過熱感も一部で指摘される。

 だが、多くの株式ストラテジストは当面はこの株価上昇トレンドが大きく崩れることはないとみている。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が10日の講演で金融緩和の長期化を示唆したのに続き、イエレン米財務長官が12日、先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で「今こそ大胆な財政出動に踏み切るときだ」と訴え、大胆な金融・財政政策を続ける必要性を強調したことが大きい。

 日本では、ワクチン接種がいよいよ始まり、経済活動正常化への機運が高まってきた。製造業を中心に企業業績の回復も進む。日経平均について、年内の上値のめどとして3万円台前半を予想する声が目立つ。

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