コロナ響き輸出入11年ぶり2桁減 対中輸出は堅調 令和2年貿易統計

 財務省が21日発表した令和2年の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は6747億円の黒字だった。黒字は3年ぶり。経済を早期に再開させた中国への輸出は堅調だったが新型コロナウイルス感染拡大で貿易全体が細り、輸出は前年比11・1%減、輸入も13・8%減。減少幅がいずれも2桁を超えるのはリーマン・ショック後の平成21年以来、11年ぶり。

 輸出は68兆4067億円で2年連続で減少。自動車などが低迷した。輸入は67兆7320億円でこちらも2年連続減。原油価格の下落もあり、原油や液化天然ガス、石炭が激減した。

 国・地域別では、中国向けは輸出が2・7%増の15兆829億円、精製銅などが伸びた。輸入はマスクを含む織物用糸・繊維製品が増えたが、衣類などが落ち込み、5・3%減の17兆4766億円となった。

 米国向けは輸出は自動車などが低迷し17・3%減の12兆6125億円。輸入は14・0%減の7兆4266億円で航空機などが落ち込んだ。対欧州連合(EU)向け輸出入も落ち込んだ。

 同時に発表した令和2年12月の輸出額は6兆7062億円。前年同月比で2・0%増で2年1カ月ぶりに増加した。貿易収支は7510億円の黒字で、6カ月連続の黒字だった。

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