菅首相の発言力と“危機感欠如”に拍子抜け V字型景気回復へ決意表明を

【お金は知っている】

 年明け早々、新型コロナウイルス感染拡大に対する首都圏への緊急事態宣言とは何ともやるせないが、もっと心配なのは菅義偉首相のメッセージ力の弱さだ。

 4日の年頭記者会見で役人が用意したメモに目をやる場面が多かったせいばかりではない。明確な決意を簡潔に力強く表明すればよいのに、冗長だった。

 じゃあ、どう言えばいいの、と聞かれたら筆者の答えは以下の通りだ。

 「コロナ感染爆発を防ぐためにあらゆる手を打つ」「コロナ不況からのV字型景気回復に向け経済政策を総動員する」

 会見の冒頭でそう宣言したうえで、記者たちの質問にどんどん応答していく。記者諸氏は当然、具体的な内容をたずねるのだから、それに応じて自分の言葉で真摯(しんし)に説明すればよい。

 ところが菅首相は冒頭で「経路不明の感染原因の多くは飲食によるものと専門家が指摘をいたしております。従って飲食でのリスクを抑えることが重要です。そのため、夜の会合を控え、飲食店の時間短縮にご協力いただくことが最も有効ということであります。1都3県について、あらためて先般、時間短縮の20時までの前倒しを要請しました。そして、国として緊急事態宣言の検討に入ります。飲食の感染リスクの軽減を実効的なものにするために、内容を早急に詰めます。さらに給付金と罰則をセットにし、より実効的な対策を取るため、特措法を通常国会に提出をいたします」。のっけから言い訳しているような印象だった。

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