ホンダ 世界生産15%減 半導体不足の影響長期化も

 ホンダが自動車部品に使われる半導体の不足を受け、1~3月の世界生産規模を計画よりも約15%減らし、106万台とすることが8日、分かった。中国生産に使う在庫を北米に回すなどして、影響を最小限にとどめる。ただ、半導体は新型コロナウイルスの影響で世界的に需給が逼迫(ひっぱく)しており、4月以降の生産にも影響が予想される。

 新型コロナウイルス禍で一時落ち込んだ自動車の生産は中国を中心に急回復している。

 一方、巣ごもり需要の拡大や第5世代(5G)移動通信システムの普及を背景に、スマートフォンやパソコン、ゲーム機といった家電製品の需要増で、自動車向け半導体の生産能力が奪われる事態となっている。

 その結果、自動車の安全技術の向上で、多くのクルマに採用され始めている横滑り防止装置などに使われる半導体が不足。部品大手の独コンチネンタルと世界最大手の独ボッシュからの調達が難しくなっている。

 宮崎県延岡市にある旭化成の半導体工場で昨年10月20日に発生した火災については、「直接取引はないが、影響を受けている」(ホンダ幹部)。トヨタ自動車、日産自動車、SUBARU(スバル)なども影響を受けているという。

 半導体不足が原因で、ホンダは鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で生産する小型車「フィット」などを対象に、1月から月4千台程度の減産を行うとみられる。同様の動きが他社でも広がれば、回復基調にあった自動車の生産や販売にブレーキがかかる恐れがある。

 自動車向け半導体大手のルネサスエレクトロニクスは「現状では製品供給に支障は出ていない」とした上で、部品不足を懸念する自動車メーカーによる大量発注は「控えてもらうよう要請している」と、在庫の囲い込みを警戒している。

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