【独自】日本旅行、1月の国内旅行者数が前年比で半減へ JTBも  

 日本旅行が手がける国内旅行の利用客数(全国での発着分)が前年同月比で約50%減る見込みであることが6日、分かった。JTBも金額ベースで半減するとみられる。新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が再発令される可能性が高まり旅行を避ける心理が強まったことや、観光支援策「Go To トラベル」が一時停止した影響で予約が急減した。書き入れ時である年始の旅行市場が奪われた旅行会社は苦境に立たされている。(田村慶子)

 日本旅行が扱う全国発着の旅行を使った人の数は、前回の緊急事態宣言の期間中の昨年4月に98%減、5月に99%減まで落ち込むなどした。

 しかし、宣言解除後、昨年10月は2%増、11月は44%増まで回復。旅行シーズンに、7月始まったGo To トラベルの押し上げ効果が重なった。

 だが、感染が再拡大すると12月は22%減と一転してマイナスになり、今月はさらに落ち込む見通し。7日、首都圏1都3県に対する緊急事態宣言の発令が実際に決まれば、「見通しはさらに厳しくなる」(関係者)とみられる。

 一方、JTBは商品の販売額が昨年10月に39・8%減、11月に28・1%減。今年1月は「(56・8%減だった)昨年9月と同水準か下回る可能性もある」という。

 ただ、遠出を避ける傾向などから、近場の旅は比較的好調という。JTBは琵琶湖(滋賀県)などを観光するプランが関西圏からの予約で伸び、販売額が前年同期比約6倍で推移。日本旅行も「マイカーで行ける旅先が人気」としている。

 海外旅行の提案が難しいなか旅行各社は近場旅行の品ぞろえに注力。日本旅行は露天風呂付き客室、部屋食が可能な宿の品ぞろえを増やすほか、密を避ける一人旅やグランピングの提案を強化している。

 ただ、新型コロナの「第3波」が広がり、Go To トラベルの一時停止は12日以降へ延長される予定だ。2月はもともと閑散期であることから、旅行需要の回復は春以降にずれ込みそうだ。

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