「厄介者」CO2を原料や燃料に 資源化へ開発加速

 地球温暖化の元凶として厄介者扱いされている二酸化炭素(CO2)を原料や燃料として再利用する取り組みが加速している。今年に入り、素材メーカーなどが相次ぎ新技術の開発に着手。競合企業同士や異業種間での連携も進む。CO2を資源化できれば、地球温暖化対策として排出削減に匹敵する効果が得られる。日本を含む世界各国が脱炭素社会の構築を急ぐ中、CO2再利用は新たな有望分野に育つと期待される。

 日本製鉄は7月、千代田化工建設などとCO2からパラキシレンを作り出す技術の開発に着手した。パラキシレンは衣料用繊維やペットボトルの原料で、CO2からの製造は例がないという。生産方法や量産技術の確立に取り組むほか、経済性も見極める考えだ。

 日鉄は他にも、JFEスチールや商船三井などとCO2からメタンを製造し、船舶用燃料として利用する方法も研究している。

 メタンの製造にはIHIも取り組む。今年度中に福島県の施設で、横浜市にある現行設備の10倍の生産能力をもつ実証設備を完成させる計画で、IHIは「早ければ5年後に実用化したい」と意気込む。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ