リニア新旧車両を乗り比べ 車内デザインと快適性が大幅アップ 営業運転に期待高まるが…

 リニア中央新幹線の山梨実験線(山梨県上野原市-笛吹市、42・8キロ)で開催された、新型車両L0(エルゼロ)系改良型の初の報道向け試乗会に参加する機会を得た。一日で新型と従来型のいずれにも乗車でき、新型車両の先進性と時速500キロの世界を体感した、プレミアムな試乗会の様子をお伝えする。(田中万紀)

 ■高いデザイン性

 あいにくの雨となったが19日に開かれた試乗会。新型車両の試験走行は8月から山梨実験線で始まっており外観は見ることができたものの、大勢の乗客を乗せた試験走行と車内のお披露目は初めてだった。新型コロナウイルス対策で参加人数を絞らざるを得ず、希望しながら参加できなかった報道関係者もおり、貴重な経験を得ることになった。

 試乗したリニアは7両編成で、笛吹側(名古屋方向)の5両は従来のL0系、そして上野原側(東京方向)の先頭車両と2両目がL0系改良型である新型車両だ。

 まず案内された2両目の新型車両に入るなり、「うわ、明るい」と思わず声を上げた。壁や天井に取り付けられた、ガラス素材の吸音パネルがキラキラと輝いていたからだ。ただ明るいだけではなく、まぶしさを軽減したLED(発光ダイオード)の直接照明に照らされていた。

 新型車両は内装が従来型とまったく異なる。開通後のリニアは地上を走る距離はわずかで、ほとんどが「大深度地下」をはじめとした薄暗いトンネル内を走行することになる。このため、車内が明るくなるよう配慮したのだという。

 なるほど、これなら読書やパソコンでの仕事に支障はなさそうだ。そういったビジネスユーザーに配慮して、全席のアームレストにUSBコンセントと折り畳み式軽量テーブルが設けられている。上着をかけるフック、荷棚、ドリンクホルダーといったちょっとした小物も計算され尽くしており、さながらデザイナーズマンションのような洗練された空間だった。

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