「Go To トラベル」15%還元クーポン届かず、ホテル混乱 宿泊客にしわ寄せも

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」で1日から利用が始まった「地域共通クーポン」のホテルに対する配布が遅れ、現場で混乱が起きていることが3日、分かった。クーポンは旅行代金の15%分がホテルからフロントなどで宿泊客に渡され、近隣での買い物や飲食に使えるが、ホテルへの配布が遅れれば宿泊時に受け取れない。事業を受託する事務局から明確な説明はなく、批判が強まりそうだ。(田村慶子)

 同事業は旅行代金の35%(最大1人1泊1万4千円)を値引きし、15%分(同6千円)をクーポンで利用客に返す。残り50%は利用客が負担する。旅先での消費を増やし、地域経済を盛り上げることを狙う。事業そのものは7月22日に開始。クーポン利用は遅れて10月1日からとなった。

 クーポンは紙と電子があり、紙は、旅行大手などで構成する事務局(東京)側からホテルに宅配で届けられる。何枚届くかは、ホテルと事務局の調整で事前に決まっている。

 だが、大阪市内のある高級ホテルは9月30日になっても全く届かず、担当者が事務局の大阪オフィスに出向き500枚だけあった在庫のクーポンを受け取った。10月2日朝、残り1万5千枚が届いた。

 一方、予定枚数の4分の1、5分の1のみ9月30日に届いたきりというホテルも多く、関係者は「すぐ手元からなくなりそうだ。混乱している」と口をそろえる。別の大阪市のホテルは「お客さまに対し届いていないからお渡しできないでは通らない」と困惑する。

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