ゆうちょ銀行、ずさんな本人確認 なぜ二要素認証の導入が遅れたのか 田中副社長「決済事業者と合意に至らず」

 ドコモ口座をはじめとする複数の決済サービスを使った不正出金の被害が相次いでいることを受け、ゆうちょ銀行が9月16日に記者会見を開き、被害件数は109件で被害総額は1811万1000円(同日午後時点)と発表した。被害が発生したものを含む10社の決済サービスでは、連携する際の本人確認で二要素認証を導入していなかったため、現在は新規口座の連携と各口座へのチャージを停止している。

 田中副社長は「二要素認証の導入は、これまでも強く決済事業社にお願いしたが、合意に至らずここまで来てしまった」と説明する。例えば、NTTドコモとは被害発覚前から協議をしており、9月中にはドコモ口座との連携時に二要素認証を導入予定だったという。

 直近では不正出金の報道を受け、連携している決済サービス事業者にあらためて二要素認証の導入を交渉したという。事業者側も早急な対応を取り、連携している10社中9社が9月17日までに二要素認証を導入する計画だ。「この1~2週間、事業社にも協力いただいて、このようなスケジュールが固まった」(田中副社長)

 ゆうちょ銀行は現時点で、2種類の二要素認証を採用している。19年1月には、通帳残高の入力を求める方式を導入。20年5月からは電話をかけてワンタイムパスワードを発行する方式も取り入れた。

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