菅首相誕生「IR」前進に期待感も経済状況に懸念 

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の推進に積極的な菅義偉氏の首相就任は、IR構想実現にプラスになるとの観測が浮上しており、大阪や和歌山の知事は「前に進む」などと期待を寄せた。ただ大阪の場合、新型コロナウイルスの影響で参入を目指す米企業の経営状況は悪化。集客型のIRのビジネスモデルにも疑問符が付くなか、IRが実現しても、期待された経済効果が得られない事態も懸念される。

 「菅首相は安倍晋三前首相より推進派だと思っている。確実に進めていくだろう」。大阪府の吉村洋文知事は16日の記者会見で、菅首相の誕生によりIR計画が前進するとの見通しを表明。「IRは大阪の成長に必要であり、実行して進める。経済規模などの条件を見ても非常に有力(な候補地)だ」と述べた。

 一方、和歌山市の人工島「和歌山マリーナシティ」への誘致を目指す和歌山県。仁坂吉伸知事も16日、「旗振り役だった菅さんが首相になり、(IR監督官庁の)国交相も留任した。県の思いは言わなくても分かるはず」と強調した。

 関係者の期待は高まるが、新型コロナの直撃を受けたIR産業の現状は厳しい。

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