ドコモ口座の不正引き出し、被害額は1千万円、全額補償へ銀行と協議 昨年5月りそなでも不正 警察当局が捜査開始

 NTTドコモは10日、電子マネー決済サービス「ドコモ口座」の不正預金引き出し問題で、これまでに確認された被害が34件、計約1千万円に上ることを明らかにした。ドコモは連携する35の銀行全てで新規のひも付けを停止した。被害者に全額補償する方向で銀行と協議する。

 昨年5月に、りそな銀行で同様の被害が起きていたことも判明。りそな銀と埼玉りそな銀行は昨年5月からドコモ口座への新たなひも付けを停止している。

 警察当局は私電磁的記録不正作出や電子計算機使用詐欺容疑などの適用を視野に捜査を始めた。各地の警察では銀行や引き出された人から被害相談が相次いでおり、犯行手口や容疑者の特定などを進める。ドコモの携帯利用者でなくても、連携する銀行に預金口座を持っていれば被害に遭う恐れがある。

 ドコモは再発防止策として、ドコモ口座の開設時に携帯電話番号の登録を義務付ける。スマートフォンに数分間だけ有効な「ワンタイムパスワード」を携帯電話番号のショートメールで送信し、受け取った本人に入力してもらう対応を導入する。ひも付けの際にも本人確認を徹底するため、本人と証明書類の顔写真をオンライン上で照合する。

 りそな銀での被害を受け、ドコモは1カ月に入金できる上限を100万円から30万円に引き下げ、連携する銀行に注意を呼び掛けた。ただ本人確認の強化といったさらなる対応は取らなかったという。こうしたドコモの対応の甘さが被害の拡大を招いた可能性がある。

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