ビール大手の6月中間決算、4社とも減収

 ビール大手4社の令和2年6月中間連結決算が7日、出そろった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言や外出自粛で、国内外で展開するビール事業が飲食店向けの業務用で大きく影響を受け、4社ともに減収だった。2年12月期の連結業績見通しは、1社が従来予想を取り下げ、残る3社が今回、改めて下方修正する厳しい状況となっている。

 国内ビール市場は緊急事態宣言が本格化した4月を底に回復基調にあるが、飲食店の営業自粛で業務用ビールが大幅に落ち込んだ。巣ごもり需要で家庭用が伸びたが、総需要は前年同期比1割減だった。各社が展開する飲料事業も外出自粛で自動販売機の販売が落ちた。

 サッポロホールディングス(HD)はビアホールなどの営業自粛で、本業のもうけを示す事業利益の減少分の7割を国内外食事業が占めた。

 海外事業でも状況は変わらない。国内より厳しい外出規制が大幅な収益減をもたらした。アサヒグループHDは豪州での大型買収の効果も出ず、キリンHDは海外売上高の大半を占める豪州で、事業利益が前年同期比7割減。

 2年12月期は、サントリーHDが売上高で前期比5~10%減の可能性があるとして業績予想を取り下げた。残る3社は、2月や5月に示していた見通しからは下方修正した。

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