「都シティ津」が9月から全館休業へ コロナ禍で

 津市大門のホテル「都シティ津(旧名・津都ホテル)」が新型コロナウイルス禍による利用客激減を受け、9月から当面の間、全館休業することになった。同ホテルは中勢地区では唯一の皇室御用達のホテルで、再開時期は未定。

 同ホテルは、市の第三セクター「津センターパレス」などで構成する「津センター」が経営している。同センターによると、同ホテルは昭和60年にオープン。近年はセントレア(中部国際空港)の高速船の船着き場「津なぎさまち」に近いことから大勢のインバウンド客が利用し、特に中国からの宿泊客が多かった。同ホテルで宿泊し、伊賀市の忍者施設を見た後、奈良、京都、滋賀への観光ルートが人気だったという。

 しかし、コロナ禍で中国人団体客の利用がなくなるなど需要が減り、同ホテルは4月25日から約1カ月間休業。同28日から営業を再開したものの客室稼働率の低迷が続き、宴会部門も予約キャンセルが相次ぐなど、回復が見込めなくなった。

 一方、同ホテルが入居する津センターパレスも大手スーパーが昨年末に撤退して以来、空きテナント状態が続いている。同パレス社長を兼任する津市の前葉泰幸市長は「厳しい状況だが、変貌しつつある大門周辺の再活性化策なども考慮して、ホテルのスタイルの変更なども視野に入れ検討していきたい」とした。

 県旅館ホテル生活衛生同業組合によると、県内には旅館やホテル約1100施設があり、4月時点で数件の閉鎖や破産申請があったが、最近は大手の廃業はないという。しかし、同組合の木村圭仁朗理事長は「県内の業界は依然、厳しい状況が続いている」と話した。

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