要介護に至る危険因子「フレイル」予防への対策 ウオーキングやジョギング、水泳などを習慣に

【一生働く!】〈健康編〉高齢期の生活と健康

 平均寿命と健康寿命との差は、2016年では男性8・84年、女性が12・35年だった。健康寿命を延ばし、それによって平均寿命との差をできるだけ短くする(要介護状態にならない)ことが、超高齢社会を迎えた日本の大きな課題だ。

 ■身体的フレイルはサルコペニアやロコモの影響大

 厚生労働省が行った最新の国民健康生活基礎調査によると、要介護の原因の1位「認知症」、2位「脳血管疾患」、3位「高齢による衰弱」、4位「骨折・転倒」、5位が「関節疾患」となった。4位と5位に運動器の疾患が続いており、この2つを合わせた「運動器疾患」の占める割合が多いことがわかった。これは、健康寿命を延ばしつつ、生活の質(QOL)を高めるためには運動器の障害を早期から予防することが非常に大事ということを示している。

 要介護に至る危険因子としてフレイルの他に、サルコペニアやロコモ(ロコモティブシンドローム)も近年注目されている。まずフレイルとは、老化に伴い身体の予備能が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態で、予防をしなければ要介護に移行することもある。サルコペニアは、加齢に伴い筋肉が減少する病態を指し、要介護状態、転倒・骨折、死のリスクが高まる。ロコモとは運動器の障害により移動機能の低下をきたし、進行すると介護が必要になるリスクが高くなる状態のことをいう。身体的フレイルはサルコペニアやロコモの影響を大きく受けることが指摘されているのだ=図。

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