「巣ごもり消費」でエンゲル係数上昇 感染収束後の景気浮揚に影響も

【経済インサイド】

 家計消費に占める食料品の金額を示す「エンゲル係数」が、平成初期の水準まで上昇している。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため外出自粛が続いた結果、在宅時間が増えて食費がかさんでいるためだ。国民一律10万円の現金給付の使い道も緊急事態宣言が続くうちは近所のスーパーが主戦場になりそう。巣ごもり消費は生活スタイルとして定着する可能性があり、感染収束後の景気浮揚にも影響を与える恐れがある。

 東京都杉並区内に住む会社員男性(41)は夕飯の買い出しを済ませた後、スーパーの自動会計機が刷り出したレシートを見て目を疑った。「まさか7000円を超えてしまうとは…」。

 確かに飲食業界で営業自粛が広がった影響で和牛やブランド物のイチゴなど普段は買えない高級食材の値段が下がり、不謹慎だとは思いつつ、うれしくなって買い物カゴに放り込んでしまったのは否めない。連夜の家飲みで要求が厳しくなってきた妻を満足させるにはホワイトアスパラガスなど旬の食材も欠かせない。

 だが何より外出自粛で家族が常に顔を突き合わせるプレッシャーが大きい。食べ盛りになってきた息子が「お腹すいた」とつぶやけば、頭の中は次のご飯のことばかり。旅行も遊園地もお預けになった分、全体の収支では助かったものの、食費だけが膨らんでいく。

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