米、中国に輸入額達成迫る 貿易協定の進展状況を発表

 【ワシントン=塩原永久】米通商代表部(USTR)は21日、中国との「第1段階」貿易協定で中国側が示した米農産品の購入について、最新の進展状況を発表した。米国産ブルーベリーやアボカドの輸入を中国が許可するなど着実な進展ぶりを評価しながらも、「協定の成功を期待している」(ライトハイザー米通商代表)として巨額の輸入目標達成を中国に迫った。

 新型コロナウイルスの悪影響で中国の内需が落ち込み、米国産品の輸入額を2年で2千億ドル(約21兆5千億円)増やす合意の実現は難しくなっている。だが、米政権は「協定は無傷だ」(経済閣僚)などと合意順守に向けた対中圧力を強めている。

 USTRと米農務省は2月中旬の協定発効後、定期的に進展状況を発表し、協定履行を厳しく監視する構えだ。21日の最新の発表では、牛肉や豚肉、乳製品の輸出が中国当局に認められた米国の施設が、この数週間で増加したことなどが報告された。

 USTRと農務省は、声明で「両国にとって困難な時期だが、合意を成功させるために双方が努力を続けることが重要だ」と強調した。トランプ米大統領は、新型コロナをめぐる中国政府の対応を問題視し、中国とのすべての関係を遮断する可能性にまで言及するなど、不満を強めている。

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