百貨店販売が低迷 名門アパレルに身売り観測、米中の「モノ言う株主」に翻弄

 神保氏は山東如意の反対について、「正しい結果が出せなかった中、資本業務提携から10年の節目に経営を刷新したかったのでは」と推測する。

 確かに、レナウンの業績は良くない。令和元年12月期(決算期変更のため10カ月の変則決算)の連結最終損益は、2期連続となる67億円の赤字。増税に加えて、暖冬で単価の高いコートをはじめとする「重衣料」の販売が不振だった。

 もっとも、前期の不振は山東如意の別の子会社で、香港に拠点を置く恒成国際発展から、綿や糸の売掛金53億円を回収できなかったことも大きい。レナウンによると、恒成国際が取引先の経営悪化で資金を回収できなくなった上、連帯保証を行っていた山東如意まで資金繰りに窮し、社債償還を優先。支払う意思は示しているものの、いまだに実行されていない。

 となれば、責任の一端は山東如意にもあるはずだ。しかも、神保氏は社長就任から1年もたっていなかった。それでも毛利氏は会見で「信頼関係は崩れていないものと信じている」と強調したが、何とも不可解と言わざるを得ない。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ