しずおか輝く女性起業家 asterisk柚 健康や出産、子育て支援など“女生満喫”サポート

 豊富な経験をもとに、助産院にはじまり、専門的なアドバイスができる周産期の訪問看護など女性に寄り添った事業展開を行うasterisk柚の代表社員、堀田久美さん(52)。今後は、知見を生かし、骨盤底筋機能を回復するためのプログラムの全国展開を視野に、業容を拡大していく考えだ。

(那須慎一)

 --なぜ起業したか。また企業理念は

 「富士市で、『ママのママになる』をモットーとして平成13年に開設した小さな助産院から始まった会社です。女性は、妊娠や出産、更年期など、身体や生活に大きな変化をもたらす人生のターニングポイントに遭遇します。そんな女性ならではの問題を、地域で活動してきた助産師の視点で観察すると、実は、日々の生活をほんのちょっと丁寧に歩んでみることで、解決できることがたくさんあります。私たちは、女性が人生に起こる良いことも大変なことも、健康な心と身体で上手に味わって満喫できるように、とことんお手伝いをしていきたいと思っています。“女生満喫”それが当社の理念です」

 --現在注力している事業内容や主なターゲットは

 「令和元年にスタートした訪問看護事業では、産後うつや精神疾患を持つ方の出産後、身体的な揺らぎによって影響を受けやすい思春期女子の不登校、新生児の集中治療室(NICU)を退院してきた乳児を中心に、ご家庭に伺って看護を提供しています。精神疾患をお持ちの周産期の方は、妊娠・分娩(ぶんべん)・産後の経過や育児上のトラブルが、病状に大きく影響を与えます。地域の方たちと協力して母子支援を行ってきた助産所での経験、訪問するスタッフの多くが助産師の資格を持ち、分娩や子育てについての専門的なアドバイスができることが、周産期の訪問看護に役立っています」

 --今に至るご苦労や思いは

 「女性が出産を経験しても生涯健康に笑顔で暮らせるように支援していくためには、地域社会とのつながりを活用し、生活をサポートしていくことが必須であると感じています。一人でできそうな簡単なことでも、『私たちがやってあげる』、『一緒にやる』、『自分でやってもらい確認する』という段階に応じた対応が必要だと思っています。それが、親身になってとことん寄り添うということだと思って活動しています」

 --足元の課題は

 「ずっと変わらない大きな課題は、経営です。スタッフの生活も支え、女性の健康と笑顔のための地域での活動を持続させていくための経済力は、現段階ではありません。仕組みのない中で、新しい方法を見つけていくのには時間もかかります。一緒に頑張ってくれているスタッフに、相応の待遇を提供できるように早くなりたいです」

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ